0304_栄養学

人工甘味料は安全なのか?

Kaname
Kaname

ダイエットのときにメチャクチャお世話になっております、人工甘味料殿~( ;∀;)
ダイエットコーラをガブガブ飲んじゃっていますが、大丈夫でしょうか!?(/ω\)エーン

 このテーマは古くから議論が行われており、安全性が確認された論文は多いものの、利害関係のある大手企業の実験結果だとして信憑性が疑われ賛否が分かれています。

 ここで結論は出せませんが、部分的に分かっていることから推測していきます。

人工甘味料を摂るとお腹が空く!?

 マウスの実験では、砂糖を摂取した群より人工甘味料を摂取した群の方が、体重が増加しました。これは人工甘味料を摂取したマウスの方が、他のエサを大量に食べていたからです。これは、0カロリーの人工甘味料を使用することで、かえって食欲が増加したことになります。

 実は人工甘味料を摂取することでインスリンが分泌されます(インスリンについては別記事で解説)。インスリンが分泌されると、血糖値が低下します。糖質を摂取しているわけではないので、血糖値は低い状態のままです。血糖値が低いと空腹感が刺激され、食べる量が増えてしまうのです。逆に、その空腹感を我慢し、食事量を増やさなければ人工甘味料の群の方が体重、体脂肪率が低くなったという実験結果があります。食事量さえ増やさなければ、人工甘味料のほうがダイエットに効果的といえます。

人工甘味料の安全性

 安全性の面では、50歳から70歳の約26万人を対象にした研究データでは、砂糖よりもアスパルテーム(人工甘味料)を摂取した群のほうが「うつ」のリスクが増加しました。しかしこれは、前述した人工甘味料による糖質の過剰摂取が問題だと考えられます。私たちは、人工甘味料の直接的な影響よりもそのあとに起きる食欲増加に気をつけることが重要かもしれません。砂糖は天然甘味料ですが、果糖が多く含まれているため過剰摂取すると様々な健康被害をもたらします(果糖の危険性については別記事で解説)。砂糖と人工甘味料のどちらにもデメリットは存在するということになります。

甘味料の選択肢

 では私たちは甘味料にどちらを選択すれば良いのでしょうか?実は選択肢はもう1つあります。それはラカントやエリスリトールなどの「糖アルコール」です。これらは人体実験でインスリンを高めないことが示されています。また、FAO(国連食糧農業機関)やWHO(世界保健機関)などの公的機関から安全性が高く評価されています。

 街のコンビニなどでは、安価に生産できることから飲料水や菓子などに砂糖の他に「アセスルファムK」や「アスパルテーム」などの人工甘味料が使用されていることが非常に多くなってきています(商品の原材料ラベルに記載があります)。法律を守っている食品であれば有害な閾値ははるかに下回っているため、むやみに恐れる必要はありませんが、より安全性を求めるのであれば、ラカントやエリスリトールなどの糖アルコールの存在を覚えておきましょう。

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