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腸内環境が良いと痩せやすい!

Kaname
Kaname

毎日、快便であります!

 腸内環境を良くすることで、体脂肪の蓄積を抑制し、肥満を防ぐ機能を有することが2013年の研究で発見されました。

腸内細菌の働き

 マウスによる実験結果ではありますが、腸内細菌を良い状態に保つことで、脂肪組織においてインスリン感受性を下げる、つまり、脂肪組織に栄養がいかず、体脂肪が増えにくくなりました。そして、筋肉や肝臓へのインスリン感受性を高め、カラダ全体のエネルギー消費を増やし、マウスは徐々に痩せていきました。逆に、腸内環境を悪化させたマウスでは、太りやすい状態となりました。これらは、腸内細菌による短鎖脂肪酸(脂肪を作らせないようにするもの)の合成が影響しています。断食などすると短鎖脂肪酸ができなくなり、むしろ太りやすくなります。

腸内環境を良くするために

 では、腸内環境を良くするにはどうすれば良いでしょうか。腸内のビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌を増やし、大腸菌やブドウ球菌などの悪玉菌を減らす必要があります。この働きを有する水溶性食物繊維「イヌリン」というものがあります。これは玉ねぎやゴボウ、キクイモなどに多く含まれています。また、サプリメントとしても市販されています。

 論文によるとイヌリンによって増えたビフィズス菌が短鎖脂肪酸を生産を高めるということが明らかになっています。イヌリンは消化されにくく、消化酵素の影響をうけません。そして、腸に到達し、善玉菌のエサになります。このようなものを、「プレバイオティクス」と呼びます。

プレバイオティクスを摂るメリット

 善玉菌そのものを含んだヨーグルトやサプリメントがありますが、それらの大半は胃酸で死滅し、腸に届く善玉菌は非常に少ないです。善玉菌そのものを腸に送るのではなく、善玉菌のエサを送り自然に善玉菌を増やすようにするのがプレバイオティクスの発想です。(かといってヨーグルトが効果がないわけではなく、死滅した菌も善玉菌のエサになることがあるので、腸内環境を良くする手段の1つです)ちなみに、善玉菌そのもののことを「プロバイオティクス」と呼びます。間違いやすいので注意です。

 また、イヌリンにはコレステロールや中性脂肪を下げる効果も報告されており、1日に9gを4週間にわたって摂取することでこれらの効果が期待できるようです。

水素水は効くの?

 余談ですが、「水素水」には活性酸素を除去し、アンチエイジングに効果的と宣伝されることがありますが、実はヒトの腸でも善玉菌が水素ガス発生させています。その量は、1日に約89mg、対して水素水1リットルを飲んで発生する水素は1.6mg。ということは、水素水を飲むより、腸内環境を改善した方がはるかにアンチエイジングに効果的です。

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