03_食事0304_栄養学

ジャスミンライスが低GIの理由

Kaname
Kaname

日本は食に対する美味しさを追求しすぎていて、健康とのバランスが追い付かないよ~。健康的な食材を如何に美味しく料理するかも同じくらいの情熱を注いで欲しいー。

ガチャ男
ガチャ男

日本のテレビは海外よりもグルメ番組が多いようじゃ。美味しい物しか取り上げないから、飲食店ひいては農家の方も需要があるものを作るのは仕方ないこと。まいう~じゃ。

Kaname
Kaname

まいう~じゃないよ!

 食後は、血糖値が上がりますが、食べ物の種類によってその上がり方が変わります。ラーメンや丼ものなどの炭水化物をたくさん食べると血糖値は急上昇し、このような食生活を続けていると肥満、動脈硬化、糖尿病などあらゆる疾病にかかりやすくなります。

 血糖値の上昇率を数値化したのがGI値です。麺や白米は高GIにあたり、GIが高いほど血糖値が上昇します。しかし、血糖値が上がりにくい低GIのお米もあり、それが玄米やジャスミンライスです。ジャスミンライスは玄米よりもGI値が低く、食べ合わせによっては白米にも劣らない美味しさで優秀なダイエット食材です。

 通常GI値が低い穀物は玄米のように食物繊維が多く含まれているものが多いです。食物繊維は消化を遅くしてくれるため吸収もゆるやかになります。では、見た目は白米と同じように真っ白なジャスミンライスがなぜ低GIなのかを解説します。

<ジャスミンライスとは>

 タイ米のなかでも最高品質を誇るお米のことを、ジャスミンライスと呼びます。ジャスミンライスと呼ばれる由縁は、炊きあがったご飯が白く美しいジャスミンのような見た目であることが理由とされています。また、炊きあがる瞬間に香ばしい香りが漂うことから、香り米とも呼ばれています。日本のお米と比べて粘り気が少なく、炊き上がりも少しパラパラしているのが特徴です。

 日本で販売しているお店があまりないのでジャスミンライスを見かけることが少ないと思いますが、海外では減量食として人気のお米です。通販でも手に入りますが、コストコに行ければ格安で買うことができます。

<低GIの理由>

 お米の主成分であるデンプンにはアミロースとアミロペクチンの2種類があり、この含有割合によってGI値が変わってきます。お米を食べると体内で唾液や膵臓からデンプンを分解するαアミラーゼが分泌されます。αアミラーゼは分子を端からしか切っていけないので、ブドウ糖が直鎖状につながっているアミロースを分解するのに時間がかかります。逆にアミロペクチンは枝分かれするような分子構造なので、何か所も同時に切ることができ分解が早いです。つまり、アミロースの含有割合が多いほど、分解に時間がかかり血糖値も上がりにくいのです。

 このアミロースは、通常のお米には15~20%程度含まれていますが、ジャスミンライスなどのタイ米には27~30%程度含まれているため、比較的血糖値が上がりにくいお米の種類になります。

 なお、アミロースの含有率が低いと粘り気が強くなり、高いと弱くなるため、日本のお米はもちもちしていて、タイ米はパラパラしている理由です。

 余談ですが、ご飯を炊いた後、時間が経ち冷えるとアミロースが再結晶化し、レジスタントスターチが増え、さらにGI値を低くすることができます。(レジスタントスターチについては別記事で解説)ただ、冷えたご飯は美味しくないですね(;^ω^)

タイトルとURLをコピーしました