昔からこの論争がよくされていて、色んな研究があって前提条件もローに対する考え方も違ってたりするから一概に比較できないんだよね。
とりえあず、前提条件が妥当そうな研究を取り上げてみました。
ローファットとは低脂質食、ローカーボとは低糖質食を指します。今回はこのどちらがダイエットに有意であるかを研究データをもとに解説していきます。
2007年にJAMAに掲載された研究では、肥満女性371名を対象に12か月に渡ってダイエット効果を比較しました。どちらも総摂取カロリーは同程度(1400~1800kcal)です。
低脂肪食グループ(総摂取カロリーの63%が糖質、10%が脂質)
低糖質食グループ(総摂取カロリーの17%が糖質)
その結果の平均値が以下の通りです。
低脂肪食グループ 体重2.2kg減
低糖質食グループ 体重4.7kg減
また、別の研究で322名を対象に2年間にわたり比較した検証も同様の結果となりました。これほど長期にわたる研究結果は、信頼性が高いと言えます。
結果としては低糖質食が低脂質食を上回るダイエット効果となりました。特に、低糖質グループはHDLコレステロール値が大幅に改善されました。低糖質によるケトン体エネルギー化やインスリン分泌の抑制がダイエットや健康に大きく影響していると考えられます。
なお、どちらの食事法においてもプラトー(停滞期)が存在しますので、うまく切り替えて継続していきましょう。(停滞期打破については別記事で解説)
また、注意点としてローファットもローカーボも理論に基づいた「やり方」がありますので、知識のない方がイメージだけで実施することはお勧めしません。知識のあるトレーナーや指導者の指導のもとで実施してください。
余談ですが、あらゆるスポーツの中でも究極のダイエット(体脂肪率1~3%)を行う世界のトップボディビルダー達は、基本的にローファットを採用していることが多いです。これにも理由があります。それはまた別の記事で掲載します。また、ローファットとローカーボのそれぞれの効率的な実践方法も掲載する予定です。