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プロテインを知ろう!

Kaname
Kaname

知ってるよ~。でも、この前見たCM広告の受け売りだけど、プロテインよりもHMBのほうが20倍効果があるんだよ!えっ!嘘なのΣ(゚д゚lll)ガーン

 プロテインはマッチョの飲み物とか、プロテインはもう古い!今はHMBだとか、古い価値観や変な広告に惑わされないように正しい知識を身につけましょう。プロテインの理解を深め、ご自身の美容と健康のために役立てましょう。

プロテインとは

 食物からタンパク質を抽出して粉にしたものをプロテインパウダー、通称プロテインと呼びます。余計なものが含まれていない分カロリーを抑え、胃腸への負担も食物に比べ少ないです。昔に比べ最近のプロテインは味も値段もかなり改善され、時間がない方でも手軽に摂ることができます。トレーニングをされていない方でも日頃の食生活が偏りがちな方は摂るメリットが十分にあります。(プロテイン=タンパク質を摂るメリットについては別記事で詳しく解説)

 ちなみに誇大広告されているHMBについて、そのものの効果は否定しませんが、だからといってプロテインを摂らなくて良い理由にはなりません。それぞれ役割が異なります。HMBはロイシンの代謝物質でmTORを刺激し筋発達への効果が期待されています(mTORについては別記事で解説)。プロテインはロイシンを含めカラダ作りの材料となる様々な種類のアミノ酸で構成されています。いくら筋発達への命令が下されてもその材料がなければ作ることができません。どんなに腕の良い大工がいても材料がなければ家は建たないのです。

 余談が過ぎましたが、プロテインの代表的なものをご紹介。どれが良いでしょうか?目的に合わせて選択できるようにしましょう。

ホエイプロテイン

ホエイプロテインにも種類があり、主に2種類(WPC,WPI)が主流です。それぞれ説明していきます。

  WPC(Whey Protein Concentrate)

 現在最も多く市場に出回っているプロテインです。牛乳からヨーグルトを分離し、そのヨーグルトに含まれる水分(ホエイ含有)から精製したもの。タンパク質含有量は100gあたり70~80gです。よくヨーグルトを食べる時、上澄み液を見られることがあると思いますが、それがホエイです。
 ホエイプロテインには免疫を向上させてくれるものも多く含まれています。食事バランスの補助や間食として摂りましょう。ただし、乳糖が含まれているため、牛乳を飲むと下痢をしてしまう乳糖不耐性の方は、不向きかもしれません。その場合はWPIを選びましょう。

  WPI(Whey Protein Isolate)

 WPCから乳糖や乳脂などを取り除きタンパク質含有量を高めたものです。タンパク質含有量は100gあたり90g以上。精製度が高いため、WPCより消化吸収速度も早くなりますので、トレーニング後の摂取に向いています。WPCより少し高価ですが、タンパク質1gあたりでの価格としてはそれほど大差ないと思います。

ソイプロテイン(大豆プロテイン)(SPI)

 大豆から大豆油と水溶性の非タンパク部分、炭水化物を取り除き、乾燥させたもの。タンパク質含有量は100gあたり90g程度。ホエイと比べアミノ酸の1つであるアルギニンが多く含まれ、インスリン感受性を高め、筋発達に効果を示します。(インスリンについては別記事で解説)大豆イソフラボンによる骨芽細胞の刺激により骨が強くなったとの報告もあります。
 ホエイと比べ消化吸収速度は遅い(血中アミノ酸濃度を一定に保持しやすい)ため、就寝前などの摂取がお勧めです。
 なお、大豆に関連して、加熱していない大豆は、タンパク質消化酵素を邪魔する物質が含まれるためプロテインを豆乳で割るのは避けたほうが良いでしょう。ソイプロテイン自体は加熱されているため大丈夫です。
 余談ですが、卵白も同じく生で食べると3割以上が吸収されずに排出されるますので、生卵をミキサーにかけて流し込むなんてことを昔のボディビルダーは実際に行っていましたが、今では非効率な方法です。

結局どれを選べば良いの?

 さて、筋発達の面でホエイとソイを比較した研究では、ホエイのグループの方が効果が高いことが示されました。ダイエット面でも、ホエイとソイを比較した研究で、やはりホエイのグループの方が体脂肪減少効果が示されました。それぞれ、吸収速度が異なるため、タイミングによって使い分けても良いと思いますし、とりあえず選んでみたいという感じであれば、ホエイプロテイン(WPC)を選ぶと良いでしょう。

 (続いて、プロテインの摂取タイミングについて別記事で解説)

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