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プロテインとアミノ酸(BCAA、EAA)の違い!

Kaname
Kaname

そもそもBCAAとかEAAってなんだっけ?
発音はわかる!( ・`д・´)キリッ

プロテイン、BCAA、EAAは同じタンパク質の部類ですが、その違いを解説していきます。

分子構造が違う

 BCAAというのは、必須アミノ酸のうち筋合成に最も重要な「バリン」、「ロイシン」、「イソロイシン」の3つのアミノ酸を指します。EAAは、そのアミノ酸を含む9種すべての必須アミノ酸です。そして、プロテインはそれらを内包したタンパク質です。

 プロテイン>EAA>BCAA という順序でそれぞれ内包する形になっています。ただし、タンパク質を分解したものがアミノ酸であるため、プロテインとアミノ酸(EAA・BCAAなど)では分子レベルが異なり吸収速度やグラムあたりの含有量が異なります。

摂取時の血中アミノ酸濃度上昇率が違う

 じゃあ、すべてを内包するプロテインだけを摂っていれば良いんじゃないの?という意見もありますが、実はそうでもありません。確かにプロテインは分解されれば30~40%がEAA、20%程度がBCAAを有しますが、プロテインとEAA・BCAAを口径摂取した場合の決定的な違いがあります。それは「血中アミノ酸濃度」です。

 EAA・BCAAを摂取した場合、急激な血中アミノ酸濃度上昇による様々な生理作用(筋合成、体脂肪減少、パフォーマンス向上など)が発生します。5gのBCAAを摂取すると一時的に通常の320%もの血中濃度に上昇します。プロテインでは、この状態は得られません。

 アミノ酸は胃腸に負担がかかりにくということもあり、トレーニング中はEAA・BCAAをワークアウトドリンクとしてトレーニーによく飲用されています。

EAAとBCAAではどちらが良いのか?

 それでは、EAAとBCAAではどちらが良いの?について解説していきます。

 EAA、BCAAをそれぞれトレーニング中に摂取した研究では、EAAの方がmTORの下流にあるタンパク合成酵素(p70s6k)の活性を高めることがわかりました。(mTORについては別記事で解説)これは、EAAに含まれるBCAA以外のアミノ酸にタンパク質合成を高めたり、分解を抑制する働きがあるためです。現在、EAAも安価になってきているため、トレーニング中のワークアウトドリンクに、効果が期待できる量(15g)のEAAを入れると良いでしょう。筋肉量が多い場合は20~25g程度に増やすと良いです。

 ちなみにトレーニング時以外は、血中アミノ酸濃度を長時間保つという意味でプロテインが現実的でしょう(プロテインの摂取タイミングについては別記事で解説)。1時間ごとにEAAが飲めるプロ意識の高い人は別ですが。

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