02_ボディメイク0203_生化学・生理学

40代からのアンチエイジング!

Kaname
Kaname

理論がベースにあるから私たちは選択することができるのです。
見た目や信頼だけでものごとを判断しないよう気をつけましょう♪

 40歳を超えると抗酸化能力が急激に低下し、「活性酸素」による攻撃を受けシミ、シワが発生しやすくなります。いわゆる老化現象です。活性酸素についての仕組みを理解し、対処方法を知ることがアンチエイジングにつながります。

活性酸素の発生源

 体内に細菌などが侵入するとマクロファージが「異物」と認識し、活性酸素を産み出し攻撃してくれます。活性酸素がなければ人類は感染症に簡単にかかってしまいます。

 しかし、この反応が過剰になると自分の細胞に対しても「異物」と判断されることがあります。例えば、怪我や火傷で組織が炎症すると、それを「異物」と捉え活性酸素が発生します。

 また、精神的なストレスによっても活性酸素は発生します。心配事で悩んだり、怒ったりするとコルチゾールやアドレナリンといったホルモンが合成され同時に活性酸素も発生します。

 他、紫外線や放射線、化学物質による汚染(タバコ、排気ガスなど)によっても活性酸素が発生します。

 このように日常的に活性酸素の発生源が存在します。このまま活性酸素にやりたい放題されては困ってしまいますので、身体にはそもそも活性酸素を除去する様々な抗酸化システムが備わっています。冒頭で記述した通り、40歳を超えるとその抗酸化システムの能力が低下してきますので、外部からの対処が必要になってきます。なお、活性酸素を取り除く物質のことをスカベンジャーといいます。

活性酸素への対処方法

 外部から摂り入れるべき代表的なスカベンジャーをご紹介します。

ビタミンE

 肌に茶褐色のシミができるのは、細胞が活性酸素により攻撃され脂質が酸化(過酸化脂質)することが原因です。さらに、ラジカル連鎖反応により新たな活性酸素が発生し、負のスパイラルが起きます。この反応が続くと、DNAが損傷し、ガンの原因にもなっていまいます。この連鎖を抑えることができるのがビタミンEです。

 良質なビタミンEを選ぶ際は、天然由来のD型であるか確認します。(DL型は不純なものが混じっているため注意)D型のアルファ、ベータ、デルタ、ガンマの4種類のトコフェロールが含有されているものを選びましょう。1日400IU程度摂取すると良いでしょう。追加でトコトリエノールが含有された吸収率の良いSupraBio(スープラバイオ)を50~100mg程度摂るとなお良いです。

  余談ですが、iHerbなどで購入できる海外のサプリメントでは成分表示が明記されている(上記のトコフェロールの種類まで表記あり)ため、とても選びやすいのですが、国産で販売されているサプリは高価にも関わらず成分が細かく表示されていないことが多いです。これは米国のサプリメント品質基準が日本に比べ非常に厳格だからです。早く日本もその水準に追いついて欲しいものです。

ビタミンC

 体内で最も発生しやすい種類の活性酸素を除去してくれます。除去できない活性酸素もあるので、ビタミンEとの同時摂取が基本となります。

 水溶性の場合は1日3~4g程度、脂溶性の場合は1日1~1.5g程度摂ると良いでしょう。

その他

 他にもコエンザイムQ10、αリポ酸、カロテノイド、アスタキサンチンなど抗酸化作用があります。

なお、運動により活性酸素が発生しますが、それ以上に抗酸化能力が向上するので、結果的には活性酸素を抑えることができます。ただし、強度の高い運動をする場合、活性酸素の害が上回ることがあるので、合わせてスカベンジャーを摂取することをお勧めします。

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